カポジ水痘様発疹症ってどんな皮膚病なの?
「カポジ水痘様発疹症」は、赤ちゃんから老人まで誰もがかかってしまう可能性のある皮膚病です。
特にアトピー性皮膚炎の方は、ヘルペスウイルスと合わさることで何度もカポジ水痘様発疹症を繰り返し発症してしまうように。
体の中からヘルペスウイルス自体を除去することがほぼ不可能だと言われているため、体の抵抗力が落ちてしまうとまたカポジ水痘様発疹症を発症してしまうという仕組みです。
小さな範囲の中にたくさんの水ぶくれができ、じゅくじゅくとした状態に。
かゆみもある場合がありますが、多くは電気が走るような強い痛みを伴っていると言われています。
このじゅくじゅくとした汁に触れ、他の場所をかきむしったり触ることでカポジ水痘様発疹症の範囲がどんどん広がっていくというわけなのです。
ここでは、実際の症例写真を見ていきましょう。
カポジ水痘様発疹症の痛々しい状態から脱出
(ステロイドを使わず自宅でアトピーを治療する7つの秘訣 アトピーブログより引用)
こちらの方は、腕全体、また首元から上がカポジ水痘様発疹症によってできた水ぶくれやかさぶただらけになってしまったということです。
カポジ水痘様発疹症はこのように顔も関係なく水ぶくれができてしまいますので、特に女性は人前に出るのもおっくうになってしまいます。
この方も結局入院をし、点滴や内服薬での治療を進めていくことでカポジ水痘様発疹症が改善されていったということです。
左の写真に比べると、右の写真ではかなりかさぶたや水ぶくれの痕がなくなっているのがわかります。
適切な治療を進めていくことで、この後もさらに痕が目立ちにくくなっていきます。
カポジ水痘様発疹症は目に感染すると失明の恐れも…
(マイニチ・イロイロより引用)
こちらはお子さんのカポジ水痘様発疹症。ただの化膿や飛び火かと思いきや、高熱や痛みも伴っている状態のカポジ水痘様発疹症ということです。
まだ未就学児の小さなお子さんですが、やはりヘルペスウイルスに感染して抵抗力が下がるとこのように一気に症状が悪化することも。
皮膚科でカポジ水痘様発疹症だと診断されたとのことで、内服薬や軟膏の治療で回復に向かったということです。
カポジ水痘様発疹症はアトピーに合併するヘルペスウイルスによるものが大半だと言われていますが、アトピーでなくてももちろん発症してしまう可能性はあります。
また、このようにウイルスが付着した手で目をこすったりすると感染してしまい、最悪の場合には失明の恐れもあるという非常に恐ろしい病気でもあります。
目はもちろんですが、そこから脳や神経系などにもウイルスが感染してしまうと非常に危険な状態に。
ただの皮膚病だと思わず、早めに皮膚科を受診して治療を受けるようにしましょう。
赤ちゃんでもカポジ水痘様発疹症を発症します
(の~んびり(゜□゜;)!!から引用)
こちらはもともとアレルギー体質のお子さんだということなのですが、背中一面、腕や足にもたくさんの痕が残っている様子。
抵抗力が弱っているときやアレルギー体質(アトピー体質)であればこのように赤ちゃんでもカポジ水痘様発疹症は発症してしまいます。
じゅくじゅくとした水ぶくれ・炎症を起こし、入院の選択を迫られたようですが自宅療養で回復ということだそうです。
デコルテ部分のカポジ水痘様発疹症、目立ちやすく女性は苦痛
(アトピーは自然治癒力で治せるはず!から引用)
カポジ水痘様発疹症は場所を問わず全身のさまざまなところにできますが、特にこの女性のように首元を中心に顔など目立ちやすい場所にできやすい傾向にあります。
男性でももちろんですが、このように見えやすいところにカポジ水痘様発疹症ができてしまうと女性は非常におっくうなものですよね。
この方の場合はかなり強い痛みに加えてかゆみもあったようで、さらに発熱もプラスされて非常に辛い状態だったということです。
皮膚科での抗ウイルス剤処方によってかなりきれいにカポジ水痘様発疹症が沈静化されています。
が、再びカポジ水痘様発疹症を発症してしまったようですので、やはり体の抵抗力が落ちているときなどには注意しなければなりません。