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カポジ水痘様発疹症の症状とは一体どんなものなのか?

カポジ水痘様発疹症とは、体の抵抗力・免疫力が低下する際に、重度の単純ヘルペスなどが引き起こす皮膚感染症を指します。口内感染症で、状態によっては入院も必要となる病気です。

カポジ水痘様発疹症の種類とそれらを引き起こす原因について

原因はHSV-1型またはHSV-2型への感染によるものだとされています。

・HSV-1型:口唇型と言われ、直接的な唾液や飛沫感染で生じます:non-genita感染
・HSV-2型:性器型と言われ、性行為により感染します:別名genita感染とも言われます

Genitaとは生殖器の事を指します。20代が発症のピークと考えられており、その理由としては、表皮を保護するバリア機能の抵抗力低下が原因とされています(アトピー性皮膚炎などの皮膚病で感染し、バリア機能が弱まります)免疫力が落ちる理由としては以下のような事が挙げられます。

・ステロイドまたはプロトピック軟膏の長期使用
・疲労
・過剰なストレス
・不眠・食事のバランスの偏りなど

アトピー性皮膚炎患者の増加により、カポジ水痘様発疹症症状の患者数は近年増加の一途をたどっています。

カポジ水痘様発疹症の具体的な症状とは?

単純ヘルペスが体中の部位に広がっていく病気なのですが、症状としては突発性の発熱(38℃以上の)が起き、全身に倦怠感が伴いかゆみを生じます。そして顔面や性器・目・脳・体幹に小水疱が拡散していきます。上で説明したHSVの1型が2型かによって、発症する部位は異なります。

通常0歳~5歳に発症しやすい感染症なのですが、アトピー性皮膚炎からの合併症で引き起こされる場合もあり、大人でも感染する病気です。アトピー性皮膚炎との区別が難しく、医師でも診断時に間違うほどで、注意して様子を見ておかなければいけません。

カポジ水痘様発疹症症状の厄介なところは、体の免疫力・抵抗力が落ちている状態なので、ウィルスや細菌が入り込むと合併症を引き起こす可能性があり、更に状態が悪化してしまうところです。患者さんは精神的にやられてしまうため、メンタル面のケアも重要となってきます。

カポジ水痘様発疹症の症状を緩和・治療する方法はあるのか?

治療法は、抗ウイルス用内服薬で劇的な効果を得られるでしょう。それでも改善が見られない場合は、入院して、抗ウイルス注射を注入して治療していく形になります。状態次第で輸血も必要となってきます。

カポジ水痘様発疹症症状は、アトピー性皮膚炎との合併症が懸念されており、ステロイド剤などの使用を控え非ステロイド剤の消炎鎮痛剤に換えると、効果が現れると思います。ステロイドはカポジ水痘様発疹症症状の症状を悪化させますので、担当の医師に相談して、対処していくと良いでしょう。

皮膚が元の状態に戻るまでは、1ヶ月ほどかかるので、メンタル調整も必要となってきます。醜い肌だ・・・などと塞ぎ込むよりも、元々の健康で美しかった自分の肌を価値を実感するための試練と考えた方が、治療にはつながるはずです。

カポジ水痘様発疹症の症状との向き合い方

これはカポジ水痘様発疹症に限らず、多くの皮膚疾患に共通して言える事なのですが、皮膚を清潔な状態に保っておく事が大事です。自分の肌質にあう、添加物の少ない石けんをや洗顔フォームを使ってこまめにスキンケアを行なっていく事が必要です。

また、基本的な事になりますが、不衛生な手で体の部位に触れない事なども心がけなければいけません。汚れた手で触れた部分から細菌が繁殖し、皮膚障害が起こり、カポジ水痘様発疹症が併発する恐れがあるからです。

入浴は1日2回を目指し、常時清潔な状態の肌を保っておく事が必須となります。特に女性などは、カポジ水痘様発疹症にかかると気持ち的に参ってしまうようで、スキンケアを習慣化する事が重要になってきます。

入浴で体を清潔に保つ事により、およそ8割の細菌を除去出来るとされています。また、入浴はリラクゼーション効果も高めてくれ、ストレス緩和・軽減にもつながりますので、間接的に免疫力・抵抗力の低下を和らげてくれる効果もあります。
シャンプーやリンスなどもなるべく天然成分が多く含まれている肌に優しいものを使うように心がけ、入浴後は保湿液で体への水分を補給して行く事で、乾燥肌によるかゆみを軽減する事が出来ます。

カポジ水痘様発疹症は再発の可能性も高く、異常を感じたらすぐに皮膚科を受診し、抗ウイルス薬を使って早期治療を心がけましょう。そうすれば早い段階での治療が可能になるでしょう。

また、カポジ水痘様発疹症は、皮膚の接触によって、他人にも転移してしまう感染症ですのでその点も注意が必要となってきます。カポジ水痘様発疹症症状はお世辞にもキレイなものとは言えないほどで、病的な発疹です。

気が病んでしまうと、その他の病気を併発してしまう恐れもありますので、自己判断で処理せず、異常を感じたらすぐに病院を受診して、医師に適切な判断を仰ぐ事です。

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